
国際的な社会奉仕連合団体「国際ロータリー」のメンバーである単位クラブです。最初のクラブが例会場所を輪番(ローテーション)で提供しあったことから「ロータリー」の名がつきました。
さまざまな分野で活躍し、経験や専門知識、高い見識を持った職業人が会員となり、社会貢献を目的に活動する、1905年に誕生した長い歴史を持つ組織です。世界200以上の国と地域に約33,000近くのロータリークラブがあり、会員数は120万人以上。会員の中には、世界に名だたる企業人、著名人も多数在籍しています。
1979年9月、国際ロータリーは、生後3か月から36か月の子ども約600万人に対して、5か年計画のポリオ免疫活動を始めました。
1985年、国際ロータリーでは、ロータリー創始80周年に当たって、「ポリオ・プラス計画」を発表し募金キャンペーンが始まりました。
活動の結果、多くの寄付金が集まり、ほぼ撲滅に成功しましたが、紛争地帯やへき地などワクチンを投与するのに困難な地域が残っているので、ポリオ撲滅のためには、まだ多くの資金や労力が必要です。
ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団は、国際ロータリーに対して、3億5,500万ドルを寄付。 国際ロータリーではこれを受けて、ポリオ撲滅のための資金集めをしています。
日本では、水道の蛇口をひねると当たり前のようにきれいな水が出てきます。しかし、世界の中には、水を手に入れるために、遠くまで歩いていかなければならない人たちもたくさんいます。
近くに井戸や川があっても、ヒ素などの体に有害な物質が含まれていて、飲むと病気になってしまうと知りつつも、それしか水がないので、その水を飲まなければならない人たちもいます。
ロータリークラブでは、井戸のない村に、井戸を掘る資金を提供したり、学校に簡易水道を引いたりしています。現地で井戸掘りをするロータリークラブ会員もいます。
有害物質が混ざった水しか出てこないところでは、有害物質を取り除くフィルター付きの井戸を提供しています。
日本では、読み書きができるということは当たり前のことのように思われています。しかし、地球上には読み書きできない人たちがたくさんいるのです。読み書きができなければよい仕事に就くことができず、貧しい暮らしを余儀なくされます。
ロータリーでは、世界のすべての人たちが、読み書きができるよう、さまざまな活動をしています。へき地の村に学校を建てたり、教科書やノートを送ったりしています。
読み書きができないのは子どもたちばかりではありません。成人女性にも文字を理解できない人はたくさんいます。おかあさんが読み書きできれば、子どもたちに教えることができます。仕事に就き、家計を支えることもできるようになります。このような理由から成人女性への教育も支援しています。
ロータリークラブでは、他にも、さまざまな活動をしています。